さんぱち寒い。 身も心も寒い日は、熱燗を飲むか、このドラマを見るに限る。 ただし警告しておく。 ティッシュ箱は必ず手元に用意しろ。 いい歳したおじさんが、翌朝目が腫れるほど泣くことになるぞ。
デブリの森へようこそ。 今日はNetflixの傑作、『First Love 初恋』の話をさせてくれ。
実はこのドラマを見るのは2回目だ。 「一度ストーリーを知っているから、今回は冷静に見られるだろう」 そんな風に高を括っていた俺がバカだった。 展開が分かっているからこそ、序盤の何気ないシーンでも涙腺が緩む。 結果、1回目以上にボロボロに泣いた。
「損得」でしか動けなくなった大人たちへ
俺たち50代は、悲しいかな、人生のあらゆる場面で「計算」をしてしまう。 「これをしたら損か、得か」「リスクとリターンは合うか」。 相場の世界だけでなく、人間関係においてすら、無意識にソロバンを弾いて行動していないだろうか。
だが、このドラマにはそんな不純物が一切ない。
特に胸が締め付けられたのは、「手紙」のシーンだ。 主人公が必死に書いた手紙を、母親がずっと隠していてヒロインに渡らなかった事実。 今ならLINEで一瞬だ。「既読」がつかなければすぐに怪しむだろう。 だが、あの頃は違った。 届くか分からない想いを、紙に託すしかなかった。 その不便さと、あまりにもピュアな感情が、薄汚れたおじさんの心を浄化していくのだ。
第8話、宇多田ヒカルの魔法
我慢に我慢を重ねて、ついに決壊したのが第8話の終盤だ。 CDプレーヤーから、宇多田ヒカルの『First Love』が流れた瞬間。
……ダメだ、思い出しただけで鳥肌が立つ。 あのイントロが流れるタイミングが「神」がかっている。 歌詞の意味と、これまでの二人のすれ違いが完全にリンクして、俺の涙腺は完全に崩壊した。 宇多田ヒカルは天才か。いや、魔法使いか。
- 涙腺崩壊度:★★★★★(星5つ満点)
- ピュア度:★★★★★★★★(計測不能)
- 視聴後のデトックス効果:★★★★★


寒い日に、おじさんの心をここまで温めてくれるラブストーリーは他にない。 若い頃の「計算のない恋」を思い出したい人は、ぜひ見てほしい。 (ただし、翌日の仕事に支障が出るほど目が腫れるので、休みの前の日に見ることを強くおすすめする)
さて、俺も明日の相場のために、ピュアな心の準備をしておくとしようか……。
\ デデーン!/




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