さんぱち警告する。 このドラマを見る時は、必ず部屋の鍵を閉めろ。 もし、いい歳したおじさんが画面に向かってボロボロ泣いている姿を姪っ子にでも見られたら……。 「おじさん、キモい」 その一言で、俺の尊厳は終わりだ。
デブリの森へようこそ。 今日はNetflixで配信された『グラスハート』の話をさせてくれ。
正直、ナメていた。 よくある「イケメン俳優が楽器持ってるだけのドラマ」だと思っていた。 だが、昔少しだけ楽器を触っていた俺の心臓は、開始数分で完全に撃ち抜かれた。
嘘だろ?全部「ガチ」じゃないか
音楽ドラマにおける「あるある」と言えば、「演奏シーンの手元が明らかに違う(当て振り)」や「曲が微妙」、あるいは「有名な曲のカバーで誤魔化す」だ。
だが、この『グラスハート』は常軌を逸している。
全曲、書き下ろしの新曲。しかも全部「神曲」。 さらに驚くべきは、俳優たちが「口パクなし」で歌い、「実際に演奏」していることだ。 指の動き、息遣い、汗。そこに嘘がない。 「演技」を超えた「熱」が、画面越しにビシビシ伝わってきて、気づけば鳥肌が立っていた。
50代、かつてのバンド少年の古傷が疼く
実はお恥ずかしながら、俺も若かりし頃は遊びでバンドを組んでいた。 スタジオの独特な匂い、機材車の狭さ、そしてメンバーとの衝突。
このドラマを見ていると、そんな「青春の残像」がフラッシュバックしてくる。 夢を追うことの残酷さと、音を合わせる瞬間の快感。 すっかり贅肉がついた今の俺だが、心の中にある「捨てきれなかった何か」を、このドラマは容赦なくグリグリと刺激してくるのだ。
特に第3話。 ヒロインのあかねが船に閉じ込められ、そこから救出された直後のシーンだ。 極限状態から解放されて、彼女の演奏が始まった瞬間。
……ダメだ、思い出しただけで泣けてくる。 上手いとか下手とかじゃない。「魂」が叫んでいるような歌声。 俺はサングラスが曇るほど泣いた。 独身で、一人暮らしで本当によかった。 もしこの瞬間、姪っ子が遊びに来ていたらと思うとゾッとする。俺の威厳は完全に崩壊していただろう。
- 楽曲のクオリティ:★★★★★★★★(星5じゃ足りない)
- 青春回帰度:★★★★★
- 姪っ子バレ厳禁度:★★★★★


おじさんだからこそ、刺さる。 夢を諦めたことがある人間だからこそ、響く。 頼むから、一人で見てくれ。そして存分に泣いてくれ。 これは、俺たち「かつての少年」のためのドラマだ。
周りに人がいないことを確認して…
\ デデーン!/




コメント